学問の価値 value of learning 2004 7 26

 20世紀の学問は、細分化の歴史でした。
それを、歴史学で説明すると、こういうことです。

 ある歴史家に歴史を尋ねたら、こう答えた。
「私は、歴史学が専門ではない。
世界史も専門ではない。
アジア史も専門ではない。
中国史も専門ではない。
中国の特定の王朝の歴史が専門である。
だから、私に世界史を聞かれても困る。」

 学生ならばともかく、学者が、これでは困る。
自分の守備範囲を狭くして、学者と称している。
 しかし、これが、本当の学者と言えるのか。
なぜ、自分の守備範囲を狭くするのか。
それは、自分の能力が、よくわかっているから。

 21世紀の学問は、統合化へ向かうでしょう。
バラバラにされてしまった学問を、再構築する時代となるでしょう。
 たとえば、歴史学で説明すれば、こういうことです。
中国の特定の王朝の歴史→中国史→アジア史→世界史→歴史学。
 歴史学の再構築。
つまり、歴史の運動法則の発見、歴史哲学の確立。

 本当の学問が復活する時代となるでしょう。
学問の価値がわかる時代となるでしょう。

















































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